山形県鶴岡市の歯科医院・歯医者 歯科黒谷クリニック
連携医療機関《鶴岡市立荘内病院、山形県・酒田市病院機構日本海総合病院》・協力医《山形大学医学部歯科口腔外科・形成外科》
このような症状は歯周病のサインです。虫歯のように痛みや腫れといった自覚症状がないだけに放置されがちですが、ちょっとしたサインを見落とさず、少しでも早く歯科医の診察を受けましょう。
歯周病は、歯自体を侵食する虫歯と違って、歯を支える歯肉や骨などを侵食してしまう病気です。初期にはほとんど自覚症状がないため、「歯ぐきが後退してきている」「歯ぐきから血が出る」「歯がグラグラする」という症状が出るころには、歯周病がかなり進行していると考えられます。
歯周病菌に感染すると、歯の周りの組織が破壊され、時には手遅れとなることも。しかし、きちんと治療すれば少しずつ改善されます。そのため当院では、定期的な検診を受けていただくことをお勧めしております。
お口に中の汚れは、時間経過とともに石灰化して歯石になります。これが歯と歯肉の間に溜まると、歯周ポケットと呼ばれる溝ができます。この歯周ポケットの中は細菌の温床で、繁殖が始まると炎症が起きて歯肉の腫れや出血が始まります。
さらに、炎症が歯周ポケットの深くにまで達すると、歯を支えている歯根膜や歯槽骨を溶かしていき、やがては歯を支えきれなくなり、歯がぐらつき始めます。そのまま放置していると、やがては歯が抜け落ちてしまう、恐ろしい病気です。
厚生労働省の調査によると、「日本人の成人の約80%は歯周病に感染している」という報告があります。40歳以上で歯周病に感染している人は、5人のうち4人とも言われ、ほとんどの方が歯周病予備軍です。
当院でも、自覚症状がない患者さまのお口の中を歯周病検査や口腔内カメラで調べると、歯周病が見つかることが珍しくありません。早期発見・早期治療が大切ですので、定期的なメンテナンスを受けて、大切な歯を歯周病から守りましょう。
歯周病の治療をせずに虫歯治療を行うと、歯周病が徐々に進行していき、やがては歯を失う可能性が高まります。こうした理由から当院では、どのような治療を行う場合でも、治療を始める前に必ず、歯周病の検査を受けていただくようお勧めしております。
歯と歯肉の間の溝・歯周ポケットに、歯垢や歯石が溜まって細菌が繁殖している状態。歯肉が炎症を起こしていて、腫れや出血が見られます。
<治療方法>
・ブラッシング指導。
・比較的短期間(1~2回のクリーニング)で回復が可能です。
歯石の付着が目立ち、腫れや出血、口臭がひどくなっている状態。骨の後退が始まり、歯周ポケットが深くなって触ると歯が動きます。
<治療方法>
・歯周ポケットの内部に付着した歯石を除去。
・痛みが伴うときは麻酔をして処置します。
・症状が重い場合は歯周外科の適応となるケースもあります。
歯肉が真っ赤に腫れ上がって化膿している状態。骨の破壊がさらに進み、歯の動揺が大きくなりグラグラします。
<治療方法>
・歯周外科手術や再生利用法にて対応。
・歯の保存が難しい場合は、残念ながら抜歯となります。
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使い、虫歯や歯周病の原因となっているプラークを除去します。歯肉や歯周ポケットに付着している歯垢や歯石をすべて取り除くので、施術後は歯ぐきが引き締まり、虫歯や歯周病を引き起こす細菌の繁殖を防ぐことが可能になります。
PMTCとは、歯の専門家によるプロフェッショナルな歯のクリーニングです。専用器具を使い、毎日の歯みがきでは落としきれないバイオフィルムを徹底的に取り除き、歯の白さや健康な歯肉を取り戻します。虫歯や歯周病の予防のほか、口臭の改善にも効果があります。
口臭発生の主な原因は、歯周病、舌苔(ぜったい)、虫歯、義歯の清掃不良など、口の中の汚れや病気と関係しております。そのため、口臭予防のために一番重要なのは、口の中を清潔に保つことです。
自分で毎日、歯や口の中をきれいに清掃すること(セルフケア)と、歯科医師、歯科衛生士から正しい清掃方法について助言や指導を受けたり、必要な歯科治療を受けること(プロフェッショナルケア)。この両方をきちんと行うこで、予防や改善を目指しましょう。
・歯ブラシや歯間清掃具を使って、隅々まで丁寧にみがく。
・舌ブラシなどを使って舌苔を除去。
・義歯の清掃を行う。
・時々、鏡で自分の口の中をみて、異常がないか観察。
・十分な睡眠とバランスのよい食生活で規則正しい生活を心掛ける。
・気持ちにゆとりを持ち、リラックスした状態で毎日を過ごす。
・口臭のセルフチェックを行う。
・定期的な歯科健診の受診。
・口腔内の状態にあった適切な口腔清掃の指導を受ける。
・専門的歯面清掃や歯石除去をしてもらう。
・歯周病や虫歯は放置せず、早めに治療を受ける。