「この日も、講義を終え、朝通り抜けて来たバラ園に辿り着きました(バラの香り)。
ふと振り返ると、夕暮れに黒い岩壁がそそり立つようにして大学の建物が威厳を極め立って居りました。」
遥か上方には、まるで12番メスで切り取ったかのような三日月がいつの間にか昇って居りました。